2020年12月13日日曜日

美しいものは理にかなっているから美しく、後世まで伝えられる



炉開き と お稽古



茶筅の花入れ 昭和45年

第2世住職購入と記載あり


10月のこと

「炉開きをするのでいらっしゃらない?」とお誘いをいただき、小一時間とのことでしたので伺わせていただきました。「炉開き」と「口切り」をする11月は、お茶人にとってお正月のような大事な節目の月です。11月に入り忙しくしていたので気が付くと亥の日も(令和2年11月4日)過ぎておりました。コロナでこの1年お稽古がお休みでしたので気持ちが違う方に向いていました。お恥ずかしい限りです。


 今回、炉開きを見学させていただいたことで「お稽古はとても大事なこと」と気づくことができました。お茶稽古でも仏教の法話でも繰り返し聴いたり、練習を重ね お稽古しながら少しずつ身になっていくものなのかもしれません。前坊守に「お茶もできないのですか。嫁入り前に習っておくものですよ」と言われてはじめたお茶のお稽古ですが、この日は炭点前の型通りに並んだ炭を拝見し美しいと思えました。住職はお茶のことで楽しそうに話しているのを初めて見たよと申しました。そして住職は「美しいものは理にかなっているから美しく、後世まで伝えられる」と申します。 いつまでたってもお花を生けるとどこか何かおかしいと思います。理にかなった美しいという域に近づけるようにこれからも先輩方にご指導いただきながら精進して参り度く存じます。いつになるかはわかりませんが……「まだまだだな」とお心の中で思って見守っていただけたらありがたいです。

 


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